こんにちは!!Tさんです😀
今日、ドイツの私の住んでいる地域ではとても暖かくなり、最高気温11度まで上昇しました。
10度を超えるととても暖かく感じますね~😄
また気温は下がる予報ですが、やはり暖かい方が過ごしやすくていいです。
先日の記事でFIRE(Financial Independence, Retire Early)について記載しましたが、私をFIREした後に気になることの1つとして、”手持ちの資産がどのくらいまで維持できるか?”があります。
今回はその点に対して研究したレポートがありますので、ご紹介します。
(FIREに興味がある人はすでにご存じと思いますが)
1.Trinity Study(トリニティスタディ)とは?
トリニティスタディとは1998年にアメリカのトリニティ大学の3名の教授が株式と債券の割合を複数条件で見た場合に、資産に対する各取り崩し率に応じてどのくらい期間で資産が底を尽きなかった確率を出したものです。
要は目標資産を貯めた後の取り崩しに関する出口戦略の部分でとても参考になる情報ですね。
皆さんはどのくらいの取り崩し率を考えていますでしょうか?
私はまずは取り崩し率の前にFIRE達成のための資産形成だけに集中していたので、このTrinity studyの情報を知るまでに取り崩し率に関しては全く考えておりませんでした。。。
2.トリニティスタディの研究結果
今回表示しているGraphは以下のLinkからの情報になります。
https://www.aaii.com/files/pdf/6794_retirement-savings-choosing-a-withdrawal-rate-that-is-sustainable.pdf
以下の表はインフレ率を考慮したポートフォリオの成功率を表しています。
(成功率=資産が0にならない)
Stocksが株式、Bondsは債券で、それぞれの割合を変えた5条件で、期間は15年~30年、横軸は資産の取り崩し率になります。
ご覧いただくとわかりますが、取り崩し率が低く、さらに株式の割合が高いと成功確率が上がりますね。
ただ株式100%だと値動きの変動が大きくなるので、現実的には株式75%、債券25%あたりになりそうです。(リスクを負いたくない人は株式50%、債券50%の考えの方もおられると思います。)取り崩し率は人によって考えがあるので、何%が良いとは言えませんが、例えば株式のリターンが税引き後4%で取り崩し率が4%だと、計算上は資産を減らすことなくなります。
3.最近の情報でトリニティスタディは当てはまる?
ただ上記の表を見ていただくとわかりますが、このトリニティスタディは1926年から1995年と25年以上前のデータになります。
鋭い人だと感づいたと思いますが、以下の疑問が出てきます。
(1)この研究は現在にも当てはまるのか?
(2)30年以上の場合はどうなる?
上記の疑問について、追加研究をされた方が
以下の表は以下のLinkを参照しています。
https://earlyretirementnow.com/2016/12/07/the-ultimate-guide-to-safe-withdrawal-rates-part-1-intro/
こちらは1871年から2016年までのデータを使用し、さらに30年から60年とさらに長期で再計算したものになります。
こちらを見ていただくとわかりますが、30年以上の長期になるとさすがに100%の成功率の条件は減っていきますね。
4%の取り崩し率でさえ株式を100%持っていても成功率は100%にならない場合があるようです。
ただこれは過去のデータなので未来もこのようになるというわけではありませんので、資産が0にならないように、取り崩し率を変えたり、自分で収入を得ることなどフレキシブルに対応することも検討が必要かと思います。
ということで今回はTrinity studyについてご紹介させていただきました。
皆さんも資産取り崩しについて考える場合の参考にしていただければと思います。
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